
ブルメイステル版『白鳥の湖』は、6月16日の鎌倉公演を皮切りに5都市をめぐるツアー、すべてが無事、終了いたしました! が、バレエ団が西日本に向かうちょうどその頃、当地は台風7号、梅雨前線の影響による集中豪雨の真っ只中......。そんななかでも、多くのお客さまが劇場に足を運んでくださったことに、団員一同心から感謝しつつ、舞台をつとめました。
今回は、鎌倉と東京、さらに7月6日には島根県の益田での公演でジークフリート王子を踊った柄本弾のツアー報告をお届けします!
集中豪雨のなか、いざ益田へ!
「金曜日が益田での本番だったので、僕は前日の木曜日の午前中、11時前に羽田を出る飛行機に乗りました。バレエ団はすでに山口公演を終えて現地に向かっていたので、僕は単独行動。チェックインのときに、目的地の天候次第で引き返す可能性もありますよ、とは言われていたのだけれど......」
目的地の萩・石見空港まで約1時間半。音楽を聴きながら、ゆっくりくつろいでいた柄本でしたが──。
「いよいよ着陸、っていうときに、ふわっと再浮上! こういうとき、なぜか機内はわっと湧きます(笑)。それでまた1時間半かけて羽田に戻ることに──。そこから、どうやったら益田に行けるか、機内のWiFiを利用してバレエ団スタッフとのやりとりが始まりました」
萩・石見便は1日2本。が、次の便も欠航の可能性が高い。が、何がなんでもジークフリート王子を踊るため、益田に行かねばならない!
「羽田に着いた30分後に出る米子行きに乗るのがいい、とスタッフから連絡が入り、チケットも確保。が、羽田では、預けた荷物が出てこない、ピックアップ場所が急遽変更──と焦るばかりのところ、ようやく出てきた自分の荷物を手に、早歩きで搭乗口に向かうと、ふっと、発着の掲示板から米子行きの便名が消えたんですよ(笑)。終わった! と思いましたが、そこをかなりギリギリのタイミングで滑り込み、無事搭乗できました」
それは運がいい! 到着した米子空港ではコンビニに走って食料も調達。この6時間ほど、まったく何も食べていなかったのだそう。
空腹を乗り越えて、現地到着!
「こんなことになるとは思ってもいなくて(笑)。結局、米子駅では2時間後の特急に乗れることになったので、空き時間でマッサージを受けようと店を探し当てるも、定休日......。ひたすら「待ち」の時間を過ごしたあと、特急に乗り、益田駅についたのは夜の九時半くらい。東京の家を出てから、12 時間半かかりました(笑)」
が、翌日は本番!
「前日の移動の疲労で身体の調子が良かったとはいえませんが、いい出来だったとの声をいただき、嬉しく思います。当日もかなりの雨のなか、たくさんのお客さんに来ていただき、ありがとうございました。今回は、深刻な被害を受けられた方もたくさんいらっしゃったと思いますが、そんななかでも公演を観に来てくださる方が一人でもいらっしゃるなら、100パーセント、120パーセントの舞台をお見せできるよう頑張るのが、僕たちのつとめだと思っています。皆さんが少しでも元気になるような舞台ができればと思っていますので、次回もぜひ、観にいらしてください!」

次回の出演は、横浜ベイサイドバレエの「ボレロ」、めぐろバレエ祭りの〈夏祭りガラ〉などが続きます。