
間もなく東京バレエ団は世界バレエフェスティバルの一環として上演する「ドン・キホーテ」初日を迎えます。その前に、「白鳥の湖」のダンサーによるツアーレポートをご紹介。初回は、岡崎隼也の登場! ブルメイステル版『白鳥の湖』ツアーの裏話のアレコレを、話してくれました。
履物騒動勃発
2年前の初演と同じく、チャルダッシュのソリストを踊った岡崎。今回は出来立てほやほやの新しい衣裳で、颯爽と登場です!
写真左より、樋口祐輝、岸本夏未、中川美雪、岡﨑隼也(写真提供:岸本夏未)東京公演より
「 今回の『白鳥の湖』の特徴といえば、なんといっても新しい衣裳ですよね。チュチュを除くすべての衣裳が新しく作られました。靴も全部特注、ロシアの工房で作ってもらったものです。これまで、履物は既製品を使うことがほとんどでしたが、今度は特注品。採寸して自分のサイズで作ってもらうんです。別のダンサーのための分を含めて、僕のサイズで二足分のチャルダッシュのブーツが作られました。
それがなぜか、履いてみたらどちらも合わないんです(笑)! 片方は小さすぎて、片方は大きすぎ。えーっ? 採寸したのに!? OKAZAKIって書いてあるのに!? それでも、履きます。小さいほうは鬱血してどうにもならないので、大きいほうにゴムを添えて調整して、なんとか脱げないようにしていました。
衣裳は『こういう色づかいもあるんだ!』と思ったほど印象的なカラーで、とても新鮮。生地の感じもかなり変わりました。これからずっと、大事に使っていきたいですね
振り返ってみると、ブルメイステル版の第3幕は本当にかっこいいなと、あらためて感じました。キャラクター・ダンスは、前回と違ったニュアンス、新しい視点で演じたところもあります。OGの乾友子さんがアシスタントで指導に来られたりして、新鮮な部分もありました。
今回のツアー、後半の公演はすべて西日本豪雨と重なってしまいました。山口から益田に移動するときの交通手段が電車からバスに変更になったり、花嫁の母役で出演のOG、福田真理子さんが山口入りできず、急遽吉川留衣さんが代役をつとめたりと、アクシデントはいろいろありました。が、これといって大きな事故もなく、5公演無事につとめあげることができました」
嫌味ったらしいガマーシュをどうぞお楽しみに!
現在は、夏の公演にむけてリハーサルざんまいの日々!
「ドン・キホーテ」リハーサルより。写真はサンチョ・パンサ役のリハーサル中の岡崎
「 まずは(世界バレエフェスティバル全幕特別プロ)『ドン・キホーテ』のサンチョ・パンサとガマーシュ、です。めぐろバレエ祭りの『ドン・キホーテの夢』でもサンチョ・パンサを演じます。
サンチョは2度目ですが、初演を演じられた飯田(宗孝)先生がいますから、ただただ、飯田先生の言われることを呑み込んで、実践するに尽きます。とても細かく指導してくださるので、それを消化して、もっとこうしてもいいのでは、というところを突き詰めていきます。
ガマーシュは......、あまり考えずにやれます(笑)! 嫌味ったらしい奴を狙ってやっていますよ。
その後、横浜ベイサイドバレエの『タムタム』に出ます。実は、2014年のクラーゲンフルト公演も、前回2015年の横浜ベイサイドバレエも、前後の作品に出演する関係で、『タムタム』には出られず。だから今回は8年ぶり! とても楽しみですね。
それから、結局のところ『ボレロ』が大好きです。ベジャール作品、もっと踊っていきたいですね。『ボレロ』は秋の公演〈20世紀の傑作バレエ2〉でも上演しますが、キリアンの『小さな死』もやります。秋にむけて、楽しみな公演が続きます!