クラブ・アッサンブレ会員サイト

クラブ・アッサンブレ会員サイト Club Assemble Membersトップに戻る

ブログ

2019/02/18

『海賊』バレエ団初演直前特集2──金子仁美、樋口祐輝、鳥海創インタビュー

『海賊』特集第2弾は、オダリスクを踊る金子仁美、ランケデム役の樋口祐輝、ビルバント役の鳥海創の登場です。

金子仁美は、昨年『真夏の夜の夢』のタイターニア役で大活躍。『海賊』では、オダリスクの第1ヴァリエーションを踊ります。
──配役決定のためのトライアウトは緊張しましたか?
金子仁美 緊張しました。アンナ=マリー・ホームズ先生の前では、3人ずつ、横並びになって踊ったのですが、皆「この役を踊りたい!」と思って挑んでいるので、遠慮はナシ(笑)! すごく緊張する中でも、何とか自分らしさを出しながら、今の自分の"せいいっぱい"を出そうとのぞみました。前もってのリハーサルができず、自習をしただけの状態だったけれど、条件は皆一緒。これでダメだったら、まだまだ実力不足と思うしかない、と気持ちを強くもって挑戦しました。だから、踊れることが決まって本当に嬉しかったです。
──第1ヴァリエーションはどんな踊りですか?
金子 細かい足さばきがたくさん出てくるヴァリエーションなんです。オダリスクの3人は、「選ばれた奴隷」。ただ元気いっぱいに踊っているように見えてしまうと、ちょっと違うと思うんですよね。ちょっと上品な雰囲気が求められて、難しいところです。
──オダリスク以外にも、いろんな役柄で登場します。
金子 海賊たち、「花園」の場面のバラ、パシャの妻たちに配役されています。パシャの妻たちは"踊らない"役柄なんですが、ディズニー映画のヒロイン、ジャスミンのような美しい衣裳で登場します。
──『海賊』は男性のバレエという印象が強いかもしれません。
金子 たとえば、アメリカン・バレエ・シアターの映像を見た時、私はとくにアリ役のアンヘル・コレーラが好きだったので、主要な役柄を演じる男性ばかりに注目してしまったかもしれません。でも実は、私たち女性陣も大活躍なんですよ。だから、「あんなのもいたよね」などと思われないよう(笑)、印象的だったねと思っていただけるよう、存在感を出していけたらと思います。とはいっても、男性陣がここまで活躍する古典バレエってほかにあまりないので、男性は皆、すごく張り切っています! 彼らに負けないよう、埋もれてしまわないように(笑)、頑張ります。
東京バレエ団の舞台では、主要な役柄の人だけが頑張ればいい、真ん中の人が良ければいい、とはなりません。周りにいる時も、主要人物との関係性をしっかり意識して演じ、物語の人物として生きて、いい舞台にしますので、ぜひ、楽しんでいただけたらと思っています!

MAT0207-235 2.JPG海賊たちのコール・ド、「花園」、パシャの妻たちでも大活躍の金子仁美。パートナーは樋口祐輝
photo: Shoko Matsuhashi

続いては、ランケデム役に選ばれた樋口祐輝。3日目の公演で、華々しく登場します!
──大役を掴みましたね!
樋口祐輝 古典の全幕作品の中でのこうした大役は初めてです。先輩たちの中に混ぜてもらって、本当に嬉しいです。最初に先生方の前で踊った時は、緊張してずいぶんと余計な力が入ってしまいました。このトライアウトで初めて、事前に全く合わせることもない状態でアダージオを踊らせてもらったものだから、もう大変だったんです! 僕はあまりにもグダグダで......(笑)。パートナーは(川島)麻実子さんなのですが、いろいろ教えていただいて、いまはだいぶスムーズに踊れるようになりました。タイミングとか距離感とか、サポートに関するアドバイスをたくさんくださるので、勉強になります。
──ランケデムはどんな人物?
樋口 奴隷商人として皆を引き連れている、力強い男──。なんですけど、その中におちゃらけた部分も少しあるんです。メドーラやコンラッド、パシャたちとからむ場面では大げさにチャラけた感じを出したり、ユーモアのある反応をしたり。第1幕では幕開きから手下とともに派手に登場、テクニック的にもちょっと大変なので、どうしようかと思っています(笑)。ギュルナーラとのパ・ド・ドゥもありますが、その後はほとんど演技で見せることになります。演技の役柄は『ドン・キホーテ』のガマーシュで経験しているのですが、たまにランケデムがガマーシュみたいになっちゃうんですよ(笑)。「いまガマーシュになってたよ」って言われてしまう──。これから研究していきます!
──では、男の子にオススメの場面はどこですか?
樋口 僕は1幕の最後、海賊たちの群舞が迫力たっぷりで感動すると思うんです。メドーラとコンラッド、アリのパ・ド・トロワももちろんですが、男性ダンサーの力強い踊りは本当に見応えあります。僕自身に関しては、ランケデムの力強い、ちょっと癖のある感じをうまく出していけたらと思っています。(斎藤)友佳理さんには「優しいだけじゃだめなのーっ!」って注意されていますが......(笑)。頑張ります!

IMG_3653.JPG
アンナ=マリー・ホームズの指導を受ける樋口祐輝
photo: Shoko Matsuhashi

3日目にビルバント役を踊る鳥海創は、入団2年目! 大抜擢の感想を聞いてみました。
──これまでにどんな役柄を踊っていますか?
鳥海創 初舞台はシュツットガルトでの『ラ・バヤデール』の僧侶役でした。その後は、目立った役で言うと『白鳥の湖』のパ・ド・カトル、『真夏の夜の夢』のライサンダー、『アルレキナーダ』のパ・ド・ドゥなどを踊っています。ビルバント役は、最終的に配役が決まるまで結構時間があったのですが、候補の中でいちばんの後輩で経験もないですから、配役されたらいいな、くらいに思っていました。全力でやりたい気持ちは強いのですが、なにぶんわからないことだらけ(笑)。毎日頑張っています。
──ビルバントはどんな役柄?
鳥海 コンラッドの海賊団の、副船長くらいのポジションといったらいいでしょうか。コンラッドはメドーラに恋をして、彼女の「奴隷たちを解放して」という希望を受け入れてしまうけれど、ビルバントはそれに反対します。僕の解釈としては、"海賊"を貫き通す男、です! が、コンラッドには力で負けてしまって、「怒りのヴァリエーション」を踊ったり、コンラッドへの攻撃をアリに阻まれたり、最後は残念ながらやられてしまいます。でも、コンラッドの次くらいに目立って男らしいキャラクターととらえています。そこをしっかり出せるよう、取り組んたいと思っているんです。
──今回の課題は?
鳥海 たくさんあります......。ありすぎて困るくらいです(笑)。とにかく、男らしいビルバントを演じたいと思います。本番はきっとすごく緊張しますが、そんな僕の姿を見にいらしてください。3日目です!

20190207-039.jpg
鳥海創(左端)
gphoto: Shoko Matsuhashi

『海賊』特集、次回もどうぞお楽しみに!

カテゴリー

最近の記事

2026年も踊ることを大切に――上野水香

昨年はほぼ毎月舞台への出演が続いて、大忙しだったゲスト・プリンシパルの上野水香。今年3月には2年ぶりの〈上野水香オン・ス...

【クラブ・アッサンブレ特別企画★くるみ割り人形SPECIAL★】 「くるみ割り人形」&ベジャールの「くるみ割り人形」サイン入り公演プログラムプレゼント!

このたび、東京バレエ団友の会クラブ・アッサンブレ会員の皆さまの中から抽選で20名様に、昨年に引き続き「くるみ割り人形」に...

『ザ・カブキ』顔世御前を演じます──上野水香

『ザ・カブキ』公演直前の今回は、ゲスト・プリンシパルの上野水香の登場です! これまで何度も演じてきた顔世御前という女性を...

『眠れる森の美女』で東京バレエ団初舞台!──二山治雄

『眠れる森の美女』開幕直前の今回のブログは、この公演で東京バレエ団デビューを果たす二山治雄の登場です。2014年のローザ...

〈Choreographic Project 2025〉で作品を発表します──山下寿理

ブログ初登場の山下寿理は、昨年春にアーティストに昇進したばかり。今月末に東京バレエ団のスタジオで上演される〈Choreo...

本年もどうぞよろしくお願いいたします!──金子仁美

明けましておめでとうございます。2025年のブログ第1弾は、金子仁美からの新年のご挨拶です。2024年春にファーストソリ...

イタリア公演で『春の祭典』生贄デビュー!──榊優美枝

今回は、先の第36次海外公演―イタリア で『春の祭典』生贄役デビューを果たした榊優美枝の登場です。カリアリ、バーリ、ボロ...

春からアーティストとして活動中!──福田天音

12月に上演する『くるみ割り人形』で初めて第1幕のコール・ド・バレエに取り組む福田天音(ふくだ あまね)は、本ブログ初登...

8月に入団、『春の祭典』で海外ツアー初参加!──孝多佑月

今回は8月にファーストアーティストとして入団した孝多佑月(こうた ゆづき)の登場です。入団してまだ3カ月ですが、早くもイ...

【速報】東京バレエ団2025年ラインナップ決定!

ただいま東京バレエ団は第36次海外公演の真っ最中。今回のツアーで多くのダンサーが初役に挑戦していますが、会員の皆様からア...