
アッサンブレ会員の皆さま、明けましておめでとうございます。
本年もこのブログを中心に、さまざまな話題をお届けしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします!
さて、団員たちもすでに通常通りのバレエ団生活をスタート。今月は、団員による振付作品の発表の場となる〈Choreographic Project(コレオグラフィック・プロジェクト)〉スタジオ・パフォーマンスが予定されていて、参加ダンサーたちは作品づくりの最終段階に! 今回は、このスタジオ・パフォーマンスで振付家として作品を発表する金子仁美の登場です。

──明けましておめでとうございます。
金子仁美 明けましておめでとうございます。皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年もいろいろな役柄を踊らせていただきましたが、どれも印象的な舞台ばかりでした! 『海賊』のバレエ団初演ではオダリスクのヴァリエーションに挑戦して、その後長期の海外ツアーに参加して──、新しい『くるみ割り人形』では、コロンビーヌとフランスを踊りました。
ソリストに昇進して1年目だったので、もっとしっかりしなければという思いでいっぱいでしたが、いっぽうで、少しずつですが余裕をもって、冷静に自分と向き合えるようになってきたかな、とも。今年はもっと広い視野で物事を見ながら取り組むことができるよう、頑張りたいです。

──新年は、〈Choreographic Project〉のスタジオ・パフォーマンスでスタートです。
金子 バレエ団のレパートリーとは全く違う、団員が創った作品を発表する特別な機会なのですが、これがまたすごい緊張感なんです(笑)。スタジオでの公演だからお客さまとの距離も近く、独特の雰囲気! 昨年はブラウリオ(・アルバレス)の『Bird』を踊りました。楽しかったですね! 創り手の人たちの思いに応えなくてはという思いも、演じ手としての責任も強く感じますが、皆で一緒に創っているという感覚がとてもいいんです。振付の人にこちらから提案することもあります。 ああでもない、こうでもないって(笑)、みんな真剣!
──今年は振付家として参加。これまでに作品を創った経験は?
金子 バレエのお教室の小学生や中学生たちのために振付をしたことはあるのですが、バレエ団のプロのダンサーたちと一緒に創作するのは実は今回が初めてなんです。ブラウリオに「やってみれば?」と声をかけてもらったことがきっかけでしたが、自信もないし、振付の勉強をしてきたわけでもないし、振付って才能だと思うのだけれど、私にそれはないし──。第1作目なので、「どうぞ温かい目で見守っていてください!」という気持ちです(笑)。
どんな反応をいただいても、自分でやったことに変わりはないし、今回の私の参加がきっかけになって、もっと若手の人も挑戦してくれるようになったらいいなって思っています。
──作品のコンセプトは?
金子 まだタイトルは決まっていないのですが、音楽はバッハです。ヴァイオリンの音がいいな、と思って選びました。主人公は踊ることを諦めようとしている一人の女の子。彼女の中の葛藤を表現するために、この音楽がいい、と思って選びました。
参加を決めるまでに一週間ほど悩んでいたのですが、その自分を、そのまま作品にすればいいんだ!と気づいて、創作を始めました。
私自身、メッセージ性の強い作品が好きで、いつも、「この作品は何を伝えようとしているのだろう」と作品を理解しようとします。だから私も、伝えるためにどうしたらいいか、工夫をしていかなければ!
──リハーサルは順調ですか?
金子 ほぼ全部出来上がってはいるのですが、もう、全部変えたいと思うこともあったりして(笑)。ダンサーたちにはすごく迷惑をかけてしまっています。男性たちには、私たちが普段なかなか把握できない、リフトの具体的なテクニックについて的確にアドバイスしてくれますし、勉強になります。
そんな中でも、「私って何がしたいんだろう、何をやりたかったんだろう」と迷うこともしばしば。あらためて、作品を創るのは本当に大変なことなんだと実感しています。
金子作品の第一弾となりますが、ぜひ、多くの皆さんに観ていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。