
クラブアッサンブレ会員の皆さま、あけましておめでとうございます。本年もダンサーたちとともにさまざまな話題をお届けしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2021年の第一弾は、柄本弾の登場です。年明け最初の舞台〈ニューイヤー祝祭ガラ〉、2月の『ジゼル』アルブレヒトと今年も大活躍を続ける柄本に、今年の抱負を聞きました!
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──あけましておめでとうございます。
柄本 弾 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
──年末年始はたっぷりお休みできましたか。
柄本 年末は30日まで自主練習をして、3日から活動開始。3日間、ゆっくりしてリフレッシュしました! 短い休暇かもしれませんが、2014年の年末年始はノイマイヤーさんの『ロミオとジュリエット』のリハーサルがあったので休みは1日だけだったし、2017年はベジャールさんの『第九』海外公演で元日にブリュッセルに出発、2020年は年越しの舞台、〈東急ジルベスターコンサート〉に出演していて──。
──毎年忙しいですね。
柄本 そう考えるとそうですね(笑)。
──そしてすぐに〈ニューイヤー祝祭ガラ〉です。
柄本 僕は『ドン・キホーテ』のグラン・パ・ド・ドゥを踊りますが、そのほか、バランシンの『セレナーデ』をはじめ、東京文化会館で上演するのは初めてとなる『ディアナとアクテオン』と『タリスマン』、それに久しぶりに『ボレロ』を上演します。こんな時こそ、『ボレロ』で締め括られるこの公演は、皆さんに勇気を与えるものになるはずです。
『ドン・キホーテ』のグラン・パ・ド・ドゥはアントレと2つのヴァリエーション付きですから、見応えあります! 最後の『ボレロ』に繋がるよう、しっかり盛り上げていきたいですね。パートナーは伝田陽美です。〈めぐろバレエ祭り〉での子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』で一緒に踊っていますが、文化会館で主役を一緒に踊るのは初めてです。ぜひ、楽しみにしてください。
──会場が変わると何か変化を感じますか?
柄本 場所が変わるからどうとか、大きい会場だから頑張る、ということは全くないんです。役柄に入り込めば、結局は一緒、です。
──そして、2月には『ジゼル』です。アルブレヒトは2回目でしょうか。
柄本 そう、約6年ぶりで、2回目です。前回、2015年はマラーホフさんがアーティスティック・アドバイザーとして来てくださっていた時で、しかも、もう1キャストはゲスト(スヴェトラーナ・ザハロワとロベルト・ボッレ)だったので、マラーホフさんに付きっきりでご指導していただきました。とても貴重な時間となりましたね。今回は友佳理さんに指導していただきます。久しぶりというだけでなく、友佳理さんの思い入れの強い作品でもあるので、少なからずプレッシャーを感じています。コーリャ先生(ニコライ・フョードロフ 元ボリショイ・バレエ プリンシパル)にも教えていただけることになっているので、そこはじっくり話をさせてもらいながら、ヤス(秋元康臣)とはまた違う、自分の良さを出せるアルブレヒトを演じることができたらと思っているんです。
──どんなアルブレヒトになるのか、皆さん楽しみにしていらっしゃると思います!
柄本 ダンサーによって解釈が変わってくる役柄の一つと捉えられますよね。たとえば、アルブレヒトは本当にジゼルのことが好きだったのか、それともただの遊びだったのか。第2幕ではジゼルのことが見えているのか、それとも、実際には見えず、その存在を感じながらのパ・ド・ドゥなのか──。それによって演技はかなり変わってくると多います。そこをしっかり、明確にしていけたらと思っています。
個人的には、アルブレヒトはジゼルのことを本当に愛していたけれど、立場的に婚約者を拒否できなくて、2幕では幽霊となったジゼルと気持ちが繋がっているからこそ触れることができて──という演技ができたら、ラストまで納得していただける舞台にできるのではないかと思っています。
──そういえば、以前はヒラリオンも演じています。
柄本 確かに、主役を演じることは大きなことだけれど、主役だからって偉いわけではないし、僕は、こうしてアルブレヒトを演じさせてもらっているからこそ、もう一度ヒラリオンを演じたいと思っています。
ヒラリオンというのは悪人ではなく、ただ、本当にジゼルのことが好きだった。ヒラリオンを演じていた時は、なぜ、ジゼルはヒラリオンを選ばなかったのだろうと皆さんに思ってもらえるようにと取り組んでいました。彼はあまりにもジゼルを愛し過ぎていたので、度を越して悪者のようになってしまったわけですが、"超純粋"。アルブレヒトも同じく"超純粋"だったはずが、立場上、それを隠さなければならなかった。この二つの役柄は"表と裏"であると強く感じるのです。
昨年末の『くるみ割り人形』ではドロッセルマイヤーを演じましたが、王子役の経験があったからこそ、演じやすくなった部分がある。あのポジションは、主役がやりたいと思っていることを把握したうえで自分なりに作ることができる。それがとても楽しかった。もちろん、ヒラリオンを演じたことでアルブレヒトに生かせることもあったけれど、その逆もやりたいなと思うんです。
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──では、今年の抱負を。
柄本 これまで、僕たちは舞台に立つことは普通のことだと思って過ごしていましたが、2020年の東京バレエ団は、約半年もの間、大きな公演ができませんでした。自粛生活の2カ月間は、自身のスキルアップを考えながら行動していたけれど、ダンサーはお客さまの前で踊ってこそ生きていることを実感できるもの。2021年は、ただただ、お客さまの前に立てることを願うのみです。
あとは、体調管理をしっかりして、元気に過ごすことですね。僕たちが頑張りさえすれば絶対にいい舞台になるとは限らないけれど、とにかく僕たちが元気でないと舞台はできない!
──体調管理、大事ですね。
柄本 そう、毎日マヌカハニーを摂っています。MGO50+から始めて、最近はMGO400+までランクアップしています(笑)。
──2020年、「コレやってみたい!」ということはありますか。
柄本 自粛生活の中で、コンディション維持のためには食事を気にすべき、と料理をするように。いまは外食しにくい状況ですが、落ち着いたら、ぜひホームパーティーをして皆との交流の場を持ちたい。そういう状況になったら、ですが。それまでに腕を磨きます! 食器があまりないので、揃えたいし......。
──調理器具は?
柄本 あ、それはそこそこあります。でも大きい冷蔵庫が欲しいかな。キャベツは半分でなくて丸ごと、大根も丸ごと買いたいです(笑)。