
今回は、9月の『海賊』公演でオダリスクを踊った中沢恵理子と中島映理子の登場です。今回は偶然にも二人とも、エリコさん! ベジャール振付『中国の不思議な役人』、金森穣振付の『かぐや姫』第1幕世界初演への意気込みも語ります。
中沢恵理子(左)、中島映理子(右)
──9月の『海賊』で踊ったオダリスクはいかがでしたか。
中沢恵理子 私は前回と同じく第1ヴァリエーションを踊りました。3日目でしたね。
中島映理子 私は4日目の第2ヴァリエーションでした。初挑戦です。実は最初、第3ヴァリエーションに配役されていて、ずっと第3の練習をしていたのですが、先生がたが実は第2のほうが似合うのではないかと言ってくださって、途中から第2に変わりました。
中沢 前回(2019年)、初演時は、オーディションで選んでもらったあと、アンナ先生(振付家のアンナ=マリー・ホームズ氏)にじっくり見ていただく時間があったのですが、今回はアンナ先生のご指導はZoomでしたし、リハーサルの期間も短く大変でした。
中島 しかも私は、途中で第2に変わったので、練習時間がより短くなってしまいました。でも、(斎藤)友佳理さん、(佐野)志織先生にアドバイスをいただき、いろいろと研究しながら取り組みました。
──演じるにあたり、どんなことに気を配りましたか。
中沢 最初はどう踊ったらいいのか──奴隷として囚われているのに、楽しく踊っていいものかと悩みました。でも、パシャに気に入ってもらうために、楽しく、笑顔でアピールすべきなんですよね。
中島 パシャを意識しながら──。
中沢 私がいちばんキレイよ!と(笑)。
中島 (笑)。
──中島さんの入団は今年3月でしたね。
中島 はい。東京バレエ団に入る前は、オーストラリアのクイーンズランド・バレエ団にいました。大塚卓くんと1年間かぶっていました。その前は2年ほどパリ・オペラ座バレエ団に短期契約という形で在籍していました。
──東京バレエ団での初舞台は?
中島 〈HOPE JAPAN〉東京公演での『ギリシャの踊り』です。その後のツアーでは『パキータ』に参加しています。最初からいきなりのベジャール作品。なかなか難しかったです。
中沢 私は2017年の入団ですが、初のベジャール作品は『春の祭典』。『ギリシャの踊り』とは全く雰囲気は違いますが、やはり大変でした。あんなにダイナミックなリフトはほかでは経験する機会がなく、ベジャールならではの歩き方──足裏の、かかとから着くとか、コントラクションの仕方とか、独特のニュアンスに初めて触れました。その後『ザ・カブキ』も経験し、面白く感じるように。
中沢恵理子
──次回公演はベジャールの『中国の不思議な役人』を上演します。
中島 二人とも出ます! ランジェリー姿の女性たちです。
中沢 女性として役人を誘惑する役ですから、振りやテクニックの問題ではなく、そういう表現をしていかないといけないので......。
中島 そう、自分で出していかなければ。
中沢 当初、アンサンブル(無頼漢の首領の仲間たち)にも入っていたのですが、『かぐや姫』と並行してリハーサルをすることが難しいとわかり、今回はこの役に専念することになりました。
中島 アンサンブルに入っている人は皆、毎日筋肉痛だと言っています。
中沢 男装して男性と同じ振りをするので、負担がかかるみたいですね。
──ということは、二人とも金森穣さんの新作『かぐや姫』に?
中沢 はい。竹を演じます。役名は緑の精ですね。金森さんならではの身体の使い方があって、普通バレエではこう、胸を開いて、となるけれど、Noismのメソッドでは、耳をこう立てる!
中島 動物的に、ということなんだそうです。動物は集中する時に耳を立てるそうで、そこを意識するようにと。
中沢 それを竹でも表現してほしいとおっしゃっていました。独特ですが、でも、私たちがバレエダンサーであるということを考慮して、振付をされていると感じます。
中島 これほど大人数に振付をした経験はないとおっしゃっていて、ポワントの振付も初めてだそうです。
中沢 「これはできる?」「こっちのほうがやりやすい?」と聞いてくださいます。今回は第1幕だけですが、早く続きを観たいと思います。これからどうやってかぐや姫が成長していって、その後どうなるのか、気になります。
『かぐや姫』リハーサルより
photo: Shoko Matsuhashi
──これまで、クリエーションに参加した経験は?
中沢 私は今回が初めてです。
中島 私はパリ・オペラ座に行って初めて参加したのが、クリスタル・パイトの『シーズンズ・カノン』という作品のリハーサルでした。最初はアンダーでしたが、怪我人が出て本役になり、もうわけもわからず──! 1カウントごとに細かく動きが決まっていて、しかもカノン。本当に一人がずれるとバラバラっと崩れる。集中していないと置いていかれてしまいます。初のリハーサルがこれだったので、怖かったですね(笑)。あと、クイーンズランド・バレエ団では、残念ながら今年亡くなられたリアム・スカーレットの『デンジャラス・リエゾン』という作品を経験しました。実はこれも、バレエ団に入って初めてのリハーサル!
中島映理子
──今回も、3月に入って最初に参加したのが『かぐや姫』だったのでは。
中島 新しいところに入ると新しいクリエーションに遭遇するという運命!? でも本当に、毎回いい経験をさせてもらっています。
中沢 創っているのはもちろん金森さんですが、一緒に創っていく、その過程が見えてとても興味深いです。こんな経験はもうできないだろうなと思いながら取り組んでいます。先ほどのパイトの話と同じく、カノンになっていて難しいんです。踊っていくうちに振りが変わっていくので、結局どっちになったんだっけ?と混乱することも。集中していないと置いていかれてしまいますね。でも、とても貴重な経験だと思います。本番が楽しみです。
──さらに12月には『くるみ割り人形』が控えています。もう配役は発表になっていますね。
中島 私は女性客と騎兵と雪と、アラビアのコール・ドと花のワルツのソリスト。
中沢 私はコロンビーヌと、女の子と、兵隊、雪、中国、それから花のワルツです。
──それは忙しい!
中沢 ツアー公演なので、各地の皆さんに東京バレエ団の良さをお伝えできたらいいなと思っています。こうしてずっと公演を続けてこられたのは幸せだなと思います。
中島 これから東京バレエ団のお客さまに名前を知っていただけるよう、頑張りたいです。楽しんでいただけるよう、精進します!
中沢 与えられた役はどんな役でも、一生懸命やっていきたいですね!
気付いたら好きになっていたフクロウ。先日、数年ぶりにフクロウ・カフェに行って、一緒に写真を撮らせてもらいました! 数年経って久しぶりに再会できた子もいます。もふもふでもう、本当に可愛いんです。結構大きいんですよ。フクロウカフェに行けない時期が長くなってしまったので、しばらくはフクロウ・グッズ集めに走っていました。キャラクターではなくて、リアルなフクロウのグッズです。いずれは自分で飼いたいです!
小さい頃母とよくアニメを見ていて好きになりました。小学生くらいになると、サンリオやディズニーのキャラクターに夢中になった時期もあったのですが、ここ最近またミッフィー熱が再燃。ミッフィー・グッズを集めています! 周りには私がミッフィー好きということが知れ渡っているので、最近は「どこそこでこんなミッフィー・グッズを見つけたよ!」と情報提供してくる子も(笑)。写真はミッフィー展に行った時のスナップと、私のコレクションです。